288年の歴史が生んだ初のスケルトン ― ファーブル・ルーバ「チーフ・スケルトン」登場
技術が描く新しいクラシック —— Favre Leuba「Chief Skeleton」技術解説
1737年創業のファーブル・ルーバが、ブランド史上初となるフルスケルトンムーブメントを開発しました。 新コレクション「Chief Skeleton」は、同社が288年にわたり培ってきた設計思想を、 現代の技術で再解釈した“構造を見せる時計”です。

今回は、Chief Skeletonの技術的特徴を軸に、 7モデル(Steel 3種/Black DLC 4種)の魅力を詳しく解説します。
文字盤を排した設計 —— スケルトン構造の基礎工学
Chief Skeleton の設計思想は「ムーブメントそのものを構造体として成立させる」ことにあります。
このモデルは文字盤を持たず、ムーブメントの地板・ブリッジ・輪列をそのまま構造体として見せる フルスケルトンアーキテクチャーを採用。香箱(12時)とテンプ(6時)を縦軸に配置し、 時計全体が垂直軸で均整の取れたシンメトリー構造となるよう設計されています。

これは視覚的な美しさだけでなく、衝撃分散・輪列配置の合理化といった工学的利点も持ち、 Chief Skeletonの設計思想の中核を成します。
新開発ムーブメント FLS01 / FLS02 —— 加工精度が生む立体構造
Chief Skeletonのために新たに設計されたムーブメントが、 FLS01(ゴールド仕上げ)とFLS02(アントラサイト仕上げ)です。 AMT社との共同開発により、スケルトン専用設計として地板の肉抜きと補強構造を最適化。

- スネイル仕上げ(香箱)
- サンドブラスト(ブリッジ)
- サテン仕上げ(輪列受け)
- CNC加工によるエッジ成形

これら複数のフィニッシングを組み合わせることで、 光を受けた際の深い陰影と立体感を実現。Chief Skeletonの“見えるメカニズム”を象徴する要素です。
40mmクッションケース —— 剛性と軽快さのバランス設計
ケースは1970年代のオリジナルデザインを現代解釈した40mm クッションフォルム。 サテンとポリッシュを組み合わせた面構成により、剛性とエレガンスを両立しています。

Black DLCモデルでは、摩耗・擦り傷に強いDLCコーティングを採用。 工業製品としての耐久性が大きく向上し、FLS02ムーブメントとの相性も抜群です。

Steel × FLS01(ゴールド)と Black DLC × FLS02(アントラサイト)
Chief Skeletonは、ケースとムーブメントの組み合わせによって2つの技術的個性を持ちます:
■ Steel Ver.(3モデル)—— 反射の強弱を楽しむ“光学的”スケルトン
ゴールド仕上げのFLS01は、光を受けた際の反射が豊かで、 グリーン、ブルー、ブラック各色のミニッツトラックと高いコントラストを形成します。

■ Black DLC Ver.(4モデル)—— 陰影と質感の“立体彫刻”スケルトン
アントラサイト仕上げのFLS02は、反射を抑えた工業的なトーンが特徴。

グリーン、ブルー、ブラック、アイスブルーの外周リングが、立体構造の深さを際立たせます。
実用面のハイライト —— 100m防水・イージーチェンジ
100m防水、両面サファイア、そして快適性の高いFKMラバーストラップを標準装備。

イージーチェンジ機構により、ワンタッチでストラップ交換が可能です。
Chief Skeleton —— 全7モデル一覧
以下に、Chief Skeleton 全7モデルを掲載しています。
工学的視点で再構築された「Chief Skeleton」。
スケルトンムーブメントが持つ構造美と、ファーブル・ルーバの歴史的デザインが融合した、 非常に完成度の高いシリーズです。ぜひ商品ページで詳細をご覧ください。


Steel – Black


